意外に危険?ハンドクリームを顔に塗ると肌はどうなる?各クリームの効果を美容のプロが徹底解説♡

ハンドクリームは、元々ハンドケア専用のクリームですが、昔と違ってハンドクリームといってもバカにはできません

化粧品は常に成分効果の研究がされ、毎年、新商品が開発されています。

ハンドクリームの中には、「顔に塗れるんじゃないの?」と思うほど、素晴らしい成分が配合されていることもあります。

そこで、「ハンドクリームは、顔に塗れるのか?」ランキング上位3種類のハンドクリームを、corecty編集部のスキンケアアドバイザーがリサーチしてみました♡

ハンドクリームとフェイスクリームの違いや効果などもまとめましたので、ご覧ください。

ハンドクリームを顔に塗ると肌はどうなる!?

そもそも、ハンドケア用に作られているクリームを、顔に塗っても大丈夫なのでしょうか?

答えは、「フェイスクリームと違いはありますが、塗れます。

ただし!ハンドクリームもフェイスクリームと同じで、ハンドクリームの種類によって配合されている成分や効果に違いがあり、フェイスクリームと同じ効果が得られるのかというとそうではありません

ハンドクリームの効果

ハンドクリームは、ハンドケアとして保湿をするためのアイテム。つまり、手の肌質を考えられて開発された、手に特化した保湿クリームです。

私たちの体の中では、おそらく手は“最も酷使している部位”だといえるでしょう。

手を洗ったり洗濯・料理などで水に触れる機会も多く、石鹸や洗剤などの使用で皮脂を奪ってしまう機会がとても多いのに、顔ほどのケアをされている人はどれだけいるでしょうか?

また、体のように服を着ているわけでもありません。手袋がありますが、常にはめるわけにもいきません。手は常に、乾燥と外部からの刺激にさらされている状態です。

ハンドクリームは、このような状態を踏まえて考えられたアイテム。手に潤いを与え、乾燥から肌を守り保湿するのが、ハンドクリームの本来の役目です。

近年では、手の美白に特化したハンドクリームや、エイジングケアに特化したハンドクリームなども発売され、フェイスクリームに近い成分などが配合されていることもあります。

ハンドクリームは手に特化したクリームなので、ダメージによる肌荒れや手の保湿、乾燥から守るということに効果的なものが多いのです。

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フェイスクリームの効果

フェイスクリームは種類が多く、顔全体に塗るタイプや目専用のアイクリーム、また目的に応じて“美白やシワ・新陳代謝を促進する”などに効果的な成分が配合されたクリームなどがあります。

フェイスクリームの本来の役目は、肌に油分を補うことが目的です。若い頃(20代くらいまで)は、皮脂分泌も盛んなので少量を使う、または使わなくてもいい場合があります。

年齢だけで決められるものではありませんが、皮脂分泌量が少なくなってきたと感じたり30代~40代くらいになると皮脂分泌量は低下してくるので、クリームで油分を補うことは必要になります。

ただ単に肌が乾燥しているから、クリームというわけでもないんですね。肌の乾燥が、皮脂の低下のせいなのか、水分量の低下によるものなのかによっても違います。

美肌は、皮脂バランスと水分バランスが、バランスよく保たれている状態の肌なんです。

例えば、赤ちゃんの肌を思い出してみて下さい。赤ちゃんの肌は、触ると柔らかく柔軟性がありますよね?

キメが細かくて、みずみずしい。皮脂も、肌表面には見られないでしょう。もちろん赤ちゃんも、皮脂がないわけではありませんが、実はあまり多くないんです!

クリームが本当に必要なのは、皮脂分泌が少なくなり、油分の補充が必要な肌だけなんです。

ハンドクリームを顔に塗るとどうなる?

ハンドクリームには、顔に塗りたくなるくらいの美容成分が配合されたものもあります。

一時期、高級化粧品とハンドクリームの成分が、とても似ていると話題になったことがありましたよね?

ですので、「ハンドクリームを顔に使うことができるならコスパ最高だし使いたい。」と思う気持ちはよくわかります!

ですが、顔と手の肌質は全然違いますよね?そして、話題になったあのハンドクリームも元々顔にもつけられるクリームでした。

顔の皮膚は、体の部位の中でも薄い皮膚です。ちなみに、化粧品が届く範囲は角質層まで。その角質層はといえば、たった0.02mmです。

フェイスクリームは、“皮膚が薄く刺激にも弱いデリケートな顔用に開発されたクリーム”。

そして、手の皮脂分泌と顔の皮脂分泌は違います。手に比べると顔の方が皮脂の分泌が多く、肌の保湿に効果的なセラミドやヒアルロン酸、美白に効果的なビタミンC誘導体やアルブチンなど顔の肌質に対応した成分が配合されています。

対して、ハンドクリームは“外的な刺激や極度に乾燥することが比較的多い”ので、「シアバター・尿素・グリセリン」など油分が多めに配合されている可能性が高いのです。

同じ体であっても、肌質は部位によって違います

フェイスクリームを、手に塗ってなにか反応が起きるとすれば、配合された成分に対してアレルギーがあった場合くらいではないでしょうか?

逆に、ハンドクリームを顔に塗った場合ですが油分が多く配合されているものが多いので、ニキビができてしまったり、赤くなってしまったりと肌トラブルを起こしてしまうケースもあります。

ですので、「ハンドクリームは顔に塗れないわけではないけれど、おすすめはしません!

ハンドクリーム3種類の成分をリサーチした結果!

Amazonで「ハンドクリーム人気ランキング」をリサーチした結果、以下の3種類のハンドクリームが上位を占めていました。

そこで、この3種類のハンドクリームの成分を調べてみました!
詳細情報
■合成界面活性剤・合成防腐剤等を使用せず石鹸で乳化したハンドクリーム。
■アロエエキス、オリーブスクワラン配合。
■原産国 : 日本
■内容量 : 70g
■商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 直径32*高さ135(mm)
オイル系なのにサラッとべたつかない!

成分がこちら。

水、グリセリン、カリ石ケン素地、ホホバ油、スクワラン、ハイブリッドヒマワリ油、キダチアロエエキス-2、トコフェロール(天然ビタミンE)、ヒノキチオール、エタノール

ホホバ油…オイルなのに油っこくなく、肌になじみやすい。酸化しにくいという特性がある。

スクワラン・ハイブリッドヒマワリ油…のびがよく、ベタつきのないサラッとした特性を持つ。

キダチアロエエキス-2…保湿性や保護性に優れ、消炎効果もあるので肌あれを防ぐ。

トコフェロール(天然ビタミンE)…抗酸化作用があり、製品の酸化を防止する。

ヒノキチオール…強い抗菌活性の特徴を持つ。

エタノール…清涼作用と抗菌・防腐によって製品を安定させる特性を持つ。

ちなみに、「エタノール」は、まれに“発赤、かゆみ、肌がピリピリする”などが起こる可能性があるので注意が必要です。スキンケアに配合されていることは、少ないでしょう。(エタノール=アルコール)

詳細情報
■内容量:50g(1回の使用量は真珠粒大で十分なので、1本で約200回使えます。)
■香り:無香料
■商品サイズ(幅×奥行×高さ):6.2×3.9×10cm
■原産国:フランス
超乾燥肌用!純度99%の高濃度グリセリン配合

成分は、こちら。

水、グリセリン、セテアリルアルコール、フェノキシエタノール、セテアリル硫酸Na、エチルヘキシルグリセリン、パルミチン酸、ステアリン酸、硫酸Na、トコフェロール

グリセリン…純度99%の高濃度でグリセリンが配合されています。グリセリンは、保湿剤として有名な成分で化粧品ではポピュラーな成分。“ほとんどの化粧品類に配合されている”といっても過言ではありません。

セテアリルアルコール…エタノール(アルコール)とは別もの。高級アルコールとも呼ばれます。乳化目的で使用されることが多い成分。

フェノキシエタノール…エタノールとは、別もの。抗菌・防腐作用がある成分。近年、こちらが使われることが多い。

このハンドクリームは、純度99%の高濃度でグリセリンが配合されているので、保湿に優れています。

詳細情報
■原産国:日本
■内容量:18g
気になる手汗やスマホの指跡をケア! 冷サラハンドクリーム♡

成分は、こちら。

シクロペンタシロキサン,水,(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーパラフィン、エチルヘキサン酸セチル、グリセリン、DPG、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2,PEG9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG-150,メントール、塩化Na、ジステアルジモニウ ムヘクトライト、ジメチコンクロスポリマー,マイクロクリスタリンワックス,シメチコン,BHT,フェノキシエタノール、香料

シクロペンタシロキサン…無色無臭のシリコーンオイル。さっぱりして使用感が軽く、油なのにすぐに蒸発するタイプ。

・(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー…シリコーン複合粉末。撥水性のなまらかな感触と弾力のある柔軟性を持つ。

グリセリン…保湿剤。スキンケア商品には、ほぼ配合されています。

メントール…清涼感目的で配合されることが多い成分。その他にも、鎮静・細胞賦活効果や配合成分の浸透促進にも使われる。

【3種類のハンドクリームの成分をリサーチした結果】

■現在スキンケア商品では、ほぼ使われていない「エタノール(アルコール)」が使用されている

オイル系が多く配合されている。

■グリセリンが多く配合されているものは、スキンケア商品にもよく配合されているので◎

エタノールは、清涼作用と抗菌・防腐によって製品を安定させるということで配合されていますが、まれに“発赤、かゆみ、肌がピリピリする”などが起こる可能性がある成分です。

そして、ハンドクリーム特有なのですが、オイル系の成分が多く配合されています。油分を多く含むものを顔に使うとニキビになりやすくなる可能性があります

また、グリセリンに関しては保湿剤でなんら問題はないのですが、スキンケア商品と比べると美容成分と呼べるような成分は見あたりません。

ハンドクリームは、やはり手専用に作られている商品です。顔にクリームを塗るなら、フェイス用のクリームがやはりおすすめですね

まとめ

今回は、「ハンドクリームを顔に塗るとどうなる?」について、書かせて頂きました。

ハンドクリームは、手の肌質を考えて作られた商品です。肌質によっては顔に使えるものもあるかとは思いますが、手と顔の肌質は違うのでハンドクリームを顔に塗ることは、スキンケアアドバイザーとしてはおすすめできません。

裏技的な使い方よりも、顔用に考えられスキンケア商品を使うことをおすすめします♡

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